今日は、私たちが無意識に縛られている「人間関係の縁起」について、空海の教えとコーチングの視点からお話しします。
多くのクライアント様を見ていて感じるのは、真面目で優しい人ほど「すべての人を許し、受け入れなければならない」という思い込みに縛られ、エフェカシー(自己能力の自己評価)を下げてしまっているという事実です。
しかし、空海が説いた真の慈悲とは、決して自分を犠牲にすることではありません。
1. 慈悲とは「因果」を正しく見極める知恵
私たちは「許すことが善である」と教わってきました。しかし、空海の視点に立てば、間違った許しは相手の「悪業(あくごう)」を助長させる加担行為になってしまいます。
相手があなたを傷つけ、搾取し、それでも反省しないのであれば、その関係を維持することは、負の因果を強化し続けることと同じです。コーチングの視点で言えば、あなたのエフィカシーを奪う存在(ドリームキラー)を許し続けることは、あなたのゴール達成を阻害するノイズを抱え続けることに他なりません。
2. 「縁起を切る」ことは冷酷ではない
仏教の根幹にある「縁起」とは、すべての事象が相互に関係し合って成り立っているという教えです。もし、ある人物との関わりがあなたに絶え間ない消耗と自己否定をもたらしているのなら、その「縁起の糸」を物理的・精神的に断ち切る必要があります。
空海は、守るべき縁と、立ち切るべき縁を峻別することの重要性を説きました。
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謝らないのに距離を詰めてくる人
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あなたの善意を当然のように利用する人
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あなたの不幸を密かに喜ぶ人
しかも、怖いことに、このようなことをする人は自覚がありません。無意識で行っています。こうした人々との縁起を切り離すことは、決して冷たい行為ではありません。それは、自分の人生という「聖域」を守り、本来のエネルギーを正しい方向へ流すための、極めて知的な選択なのです。
3. 直感は「内部表現」からの警告
「なぜかこの人といると疲れる」「理由は説明できないけれど違和感がある」。 こうした直感は、あなたの脳が過去の膨大な情報から弾き出した、極めて精度の高い「危険信号」です。
空海の教えでも、心は言葉よりも先に、その縁が自分にとって有益か有害かを感じ取るとされています。論理的に「良い人のはずだ」と自分を説得し、直感を無視してはいけません。その違和感こそが、あなたの抽象度を下げ、運命を停滞させている真犯人を指し示しているのです。
4. 許すのをやめた瞬間、エントロピーが整い始める
「許さない」と決め、物理的・心理的に距離を置いたとき、あなたの内部表現は一変します。怒りをぶつけることも、戦う必要もありません。静かに、離れればよいのです。
すると、これまでは相手に奪われていたエネルギーが自分に戻り、心に大きな「余白」が生まれます。この余白こそが、新しいゴールを設定し、新しい縁起を引き寄せるための重要なスペースとなります。
空海が求めた静寂とは、何もない状態ではなく、不必要なノイズが消え、宇宙の理(真理)と自分が調和している状態です。あなたが「もう我慢しなくていい」と自分に許可を出した瞬間から、あなたの運命は本来の輝きを取り戻し、静かに整い始めるのです。
最後に
あなたは、誰かのために自分を壊す必要はありません。 「許さない」という決断は、あなたが自分の人生の主導権を取り戻した証です。
もし今、特定の顔が浮かび、胸がざわついているのなら、その感覚を大切にしてください。それは、あなたが新しいステージへ進むための準備が整ったという、魂のサインなのです。
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