私が、ゲシュタルトという言葉に出会ったのは、今から20年以上前に、ゲシュタルト心理学の学びをしたときでした。
ゲシュタルト心理学では、「部分の総和は全体とは異なる」という原理を基本とし、人間の知覚は個別の感覚の総合からなるのではなく、全体的な枠組みであるゲシュタルトのもとに成立しているとの考えから来ています。
そして、ゲシュタルト心理学をベースとした心理療法として、ゲシュタルト療法があります。ゲシュタルト療法は、ユダヤ人の精神科医フレデリック・パールズによって創始された心理療法であり、人間は世界を意味のある全体性(ゲシュタルト)として知覚するというセラピーの手法です。また、パールズは東洋思想にも通じており、ゲシュタルト療法には瞑想や東洋思想の影響も盛り込まれています。
苫米地理論でいうところの、ゲシュタルトとは、、
人間の精神の全体性を持ったまとまりのある構造、つまり統合的な人格のことであり、人間は潜在的には、複数のゲシュタルトを持つことができる。ただし、臨場感を持つ、ホメオスタシスを維持できるゲシュタルトは同時に1つだけであり、複数の人格が表に出てくることはありません。
そして、ゲシュタルトは、現状より臨場感が高い方を選ぶことから、ゴールの世界のゲシュタルトを、今の自分よりも強くリアルに感じることで、ゴールを達成するためのエネルギーと創造性が発揮され、ゴールを達成することができます。